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チェックメイト

クリスマスが終り、昨晩は少しだけホッとしました。

カップルのテーブルは人生そのものですものね。テーブルを覆い囲む2人のカーテンのようなオーラをくぐる時、私もそのオーラと化す。15テーブルのオーラに身をゆだねながら、テーブルごとにプレゼントを届けるような気持ちで配膳をしていると天使のような気持ちになります。

そのようなフワフワとした舞台の裏側では、厳しく真剣な準備と仕込みがあります。商品の裏側にはいつでも、汗と涙と最後に一滴の喜びがあります。 アレは大丈夫か?そっちはOKか?とそれぞれが段取りと確認を繰り返しながら仕事は進められます。飲食業に関わらずどの業種でも同じことだと思います。

それでもイレギュラーなことが起こります。「だから大丈夫か?って何度も聞いたじゃないか!」と起こったコトと起こしたヒトに対して糾弾することもしばしばあるのですが、そこからどうするか?が大切で、そのようなことの繰り返しが経験値という仕事力になり、それを蓄えて我々は成長してきました。 しかし、それは当り前のこと。並みな仕事だと思うのです。 「大丈夫か?」と思っておきながら事が起こるというのは、そもそも「何かおかしい」と思うのです。問題を感知した個所に対処策を即座に打つことがいいことなのか? 「だから言ったじゃないか!」の「だから」の理由が伝わってないから問題は起こるんだ。

「だから」に問題を回避するイメージがあるのなら、その問題が起こりそうなコト、起こしそうなヒトから離れて問題の源泉にチェックメイトを打てなかった自分に仕事力の足りなさを未だに感じます。特にレストランのように、お客さま、スタッフ、料理、飲み物、利用動機、ご要望、アレンジ、etc.刻一刻と状況が変わる仕事現場ではなおさらです。

そもそも言い合いや争いにしたって、俯瞰して見れば双方が同じレベルだから生じえること。仕事上の確執も、学校や組織での問題も。どこかにそれを断ち切る方法はある。必ずある。

どこかにではなく、すぐここに。

自分の中に。

人の機嫌などとらず、自分を励まし必死に謙虚な「自信」を身につけていきたいです。少し先輩風を吹かせて、これからの人たちにも伝えたいメッセージでもあります。

そして、適時適所にチェックメイトを打てる経営者になりたいと思います。いっしょに戦ってくれる仲間とわれわれを必要としてくださるお客さまを豊かにできる陽光(sollux)のような存在でいたいと、この暮れも改めて思うのです。まだまだですけれど…(笑)。

今年もお世話になりました。

来年は既存業の足場を固めていきます。同時に、若かりし頃、私に仕事と興奮を教えてくれた大きな市場において業を成せるチャンスがあるかどうか窺いたく思っています。 今年よ、ありがとう。

今年にチェックメイト。

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