

ヤング ドーナツ
私には弟はいない でも、弟みたいなのはいる それが写真のヤングドーナツ 正確にはヤングドーナツの中の人(仮名 K) 彼は新品のランドセル背負ってあいさつも上手だった 大人になってウチのフランス料理店をアフロヘアのまま手伝ってくれた 知り合いから久しぶりに彼の近況をきいてInstagramを開いてみると 変わらずふざけていた ヤングドーナツのCDを自分の誕生日プレゼントとしてAmazonで買ってみた アーティストなのである程度の人に評価されることが目的のひとつなのだろうけど 勝手でふざけたラップだった
でも、やっぱり詩的で叙情的で、優しく、少なくとも私には響くものがある 随分前、経営コンサルみたいな人に「あなたはどうしていたいですか?」という質問を受けたことがある 考えて考えて出た、私の答えは「ふざけていたい」だった 「ではずっと真剣にふざけていれますか?」と聞き返された 私は「それはできません」と答えた ヤングドーナツのラップを聞いてその時のことを思い出していた 「俺がいった”ふざけていたい”は逃げたいを別の言い方にしただけだったけど、 K、お