ありがとう。
母がこの世を去ってから一カ月以上が経ちました。 ちょうどたくさんの雪が降った日でしたが、席が足りないほどたくさんの皆さまに会葬いただき本当にありがとうございました。 母は病気に刃向わず、怖がらず、穏やかに、駆け足で立ち去りました。 小さい頃から兄弟喧嘩をする度に、いや、大人になっても事あるごとに「負けて勝てだわ」と言われてきましたが、その言葉を体現するかのような綺麗な最後でした。 親身になって相談にのってくれた大学時代の友達、ありがたかったです。 1月2日テレビから流れてくる友達の歌声を「きれいな声だね」と言ってました。父と母と私と病室にて、このままでいいのでずっとこの平和な時間が続いてほしいと心から祈りました。 私の心を察するかのように母が旅立つ前に看取り志の柴田さんの本が手元に届きました。 みんな、ありがとうございました。 私はというと今も毎日、迷子になった幼子のような気持になります。迷子はお母さんにまた会えますが、私は会えません(笑)。 だから、結局、次母に会う日まで、自分らしく一生懸命生きるしかないんだと思い着くのです。 そして、母の忘れな草である私は、今度は子供たちの道しるべを少しずつ、でも止めどなく築いていくのでしょう。
さて、歩いていこうと思います。 母から愛を教えてもらいました。 教えてもらった愛は強さでした。この宇宙でいちばんの強さです。 お母さん、ありがとう。 また会う日まで。